探訪:2020.12, 撮影:Nikon D3100
福山市街地から北へ3kmほど、高屋川の流れと国道313号線に沿って重厚な家屋が立ち並ぶ。古くは中国山地を越えて山陰方面へ向かう旧石州街道沿いであったことから大いに栄え、本瓦黒漆喰塗の旧家やドイツ風、スパニッシュ風の洋館など歴史的建築が多数残る。
戦後期に自動車の交通量が急激に増加した際に街並みを迂回するようなバイパス道路が設けられず、旧道をそのまま踏襲する形で国道が通る計画となった。そのため交通量に対して道路幅が狭く、接触注意の札が吊るされた旧家の軒先ぎりぎりを大型車両が往来する様子がみられる。
近年、街並みを構成する旧家が大幅に解体され空き地が目立つようになった。文化財級と言って差し支えのない建築群が少しずつ消えゆく風景を目にし、訪問するたびに感じるものは大きい。
横尾町の風景